民主主義の条件-砂原庸介
現代政治に関して、「多数派の作り方」にスポットライトを当てた著作。
小選挙区制と比例制では、それによって生み出される多数派を「責任政党」として考えるか「獲得票数の反映」として考えるかという違いが生まれる点など、選挙制度設計にもどのような多数派を生み出すのかという思想が必要であろうとわかる。
その点で現在の参院選や地方戦は様々な選挙制度が場当たり的に入り乱れたものになっていて問題であるという指摘には納得できる。
では、どう決めるかという点で、坂井「多数決を疑う」等も参考になるだろう。
- 作者: 坂井豊貴
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2015/04/22
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (15件) を見る