戦後史の解放I 歴史認識とは何か: 日露戦争からアジア太平洋戦争まで

戦後史の解放I 歴史認識とは何か: 日露戦争からアジア太平洋戦争まで (新潮選書)

戦後史の解放I 歴史認識とは何か: 日露戦争からアジア太平洋戦争まで (新潮選書)


日本がアジア太平洋戦争に至るまでの過程を、「国際主義の放棄」と「国際感覚のズレ」にフォーカスして非常にわかりやすくまとめてある。

「パリ講和条約」等リベラルへと進む国際環境の変化に全く気づくことができず、それを偽善と断罪したうえで孤立主義に走る日本の姿が何とも痛々しい。

「迎合」ではなく、国際社会はどう捉えているか、他国からはどう見えているかについて、思いを巡らせることができているか、今の日本もなかなか覚束ないところがあるように感じる。