新・観光立国論‐デービッド・アトキンソン

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論


著者は外国人を呼び込む観光立国に重要な要素を、
1気候
2食事
3文化
4自然
だとする。

その上で、「日本流のおもてなし」や「ユルキャラ」「電車が時刻通りにくる」など、
集客に繋がらない部分をアピールする日本に疑問を呈する。

本後半は著者の関わる業界である「文化財」にフォーカス当てすぎな感もあるけど、概ね納得できる議論。

観光業界や観光政策は、比較的近場からくる日本人旅客と、わざわざ遠くから極東の島国にまでくる外国人とでアプローチを分けて考えられてない感じがありますね。
そりゃあ近くから静養にくるなら「おもてなし」の充実しているところを選ぶってこともあるかもしれないけど、遠くからわざわざくる選択要因にはならない。

また、各国・人種等にきちんとピントを合わせた「おもてなし」って視点もまだ薄いだろう。